にしやまにしおの日記

こまけえことはいいんだよ

2022/01/17 なだらかな起伏を駆け上る

1月17日である。軽重大小問わずその時をどこかで過ごした人には少なからず思い起こさざるを得ないものがある日。意識をせずともラジオは震災に触れるし否応なしにこちらへと近づいてくる。

そんなわけでもないが久しぶりに平民金子https://heimin.hatenablog.jp または

https://note.com/heiminkaneko/ )の「ごろごろ、神戸」を時間もあることだし積ん読を解消しておくかという気持ちで手に取った。神戸市WEBサイトに掲載されていた頃は更新が待ち遠しくすぐに読んでいたが本にまとめられてからは手に取っていなかった。だいたい、本を買うのは良いが積まれたままのものが多くどうにかしないといけない。そんなプレッシャーもある。

神戸を所在地にするということは当然震災について触れられる。著者が意識していなくても街そのもののが震災を着ているからだ。そんな中当時の自分を思い出していた。中学生だった当時は震災、オウムと盛りだくさんなあの年を過ごしていた。多感な時期であると言いたいしよく言われる中学生であるが当の本人はそんなこともどこ吹く風、ガスの復旧が済み日常生活を取り戻しつつある日々の中、歯医者に通ったそのあとにはマクドナルドでの震災対応メニューとして出ていたホットドッグを頬張っていたのを思い出す。いや、もしかしたら震災対応メニューではなくレギュラーメニューだったかも知れないが知る由もない。

気がつけば自分は41歳になり、長男は今年6歳になる。子供に過去はなく、ひたすら今を肯定しているのがうらやましくもあり、「苦労したんだなあ。本当にみなさんごくろうさまでした」といえるのも今なら肯定できる。

一度も見たことのなかった寅さん、見てみようかな。